「遺言」と「遺書」を間違えてはいませんか? [遺言書]
「遺言」と「遺書」は違います。
それぞれの意味は以下のとおりです。
「遺言」(ゆいごん) 法律で決められた、自らが亡くなった後に財産を誰に渡
すか等を決める文書のこと。
「遺書」(いしょ) 自殺者等が書く文書のこと。
「遺言」は「自らの死」という点には注目していません。
あくまでも、自らの死後に残った財産を誰に渡すか等のメッセージを伝えることが主な役割です。
つまり、それを書くことで「近々自分は死ぬ」という意思表明ではないということです。
あくまでも、後世に残る方が苦労しないためのお手紙。
言ってみれば、生命保険の受取人欄のようなものです。
法律は感情がこもっていないと言われます。
そういった点では、「遺言」は「死」に関する感情的な意味合いはないのです。
もちろん、「遺言」は「死」とは無関係ではありません。
しかし、「遺言」は、もっと「財産」などにクローズアップしたものだと思います。
「遺言」を「遺書」のようなイメージでとらえてしまうと、「遺言」の大切な役割を見逃してしまいます。
似ているけれど、異なる言葉として考えなければなりません。
それにより「遺言」が、もっともっと使われるようになればと思っています(^_^)
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