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父の言っていたことを信じてもらえなかった・・ [遺言書]


私は相続に関する相談を多く受けます。
その中のある相談を今日は紹介します。
(一部構成を変更しています)


相談に来られたのは亡くなったお父さんの次男(お父さんと同居)の方です。
次男さんが言われるには、よく父は「家の土地建物は次男に相続させたい」と言っていたとのこと。
そして、それは、きょうだい全員が知ってるはず。
だから、きょうだいから印鑑をもらえます。
そんな内容のことを次男さんから聞きました。


一緒に住んでいたのだから、やはり亡くなった方(本件では父親)といろいろなお話をしているんですよね。
その中で、相続についても話をされていたんだと思います。


しかし、実際はきょうだいの誰かが印鑑を押さない。
そんな話は知らないと言う。
そのため、結局お父さんの遺志が遺産分割に反映されないこともあります。
そして、次男さんは相続の手続き終了後、
「きょうだいみんな分かっていたと思ってたのに、父の言っていたことを信じてもらえなかった・・」
と無念そうに、おっしゃることがあります。


そんなとき、司法書士としても非常に残念です。
もし、お父さんが遺言書を残していたら、状況が変わってきたと思います。
きちんとした形で遺志を残すこと。
その大切さを感じた相談でした。

遺言書がない状況で、次男さん以外のきょうだいの方を責めることはできません。
遺言書がない以上、相続人皆さんの話し合いが優先されます。
そのため、当然ですが家について主張することはできます。

やはり、誰かに相続させたいと思ったとき、しっかり遺言書という形で伝える形をとる。
そうすることで、相続人の方達の後々の無念さや後悔を防止することができるのではないでしょうか。
ご自身の状況を鑑みて、遺言書の作成を検討されてもいいかもしれません。


(以上の記事は事実をもとに状況や内容を一部変更して紹介しました)

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質問・ご意見・お問い合わせはこちらからお願いします。
きただ司法書士事務所HP http://www.kitada-office.com/

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